がん地域連携パス
がんの地域連携パスとは?
「がん地域連携パス」とは、地域のかかりつけ医と中央病院の医師が、がん患者さんの治療を協力して行うために治療経過を共有する「治療計画表」のことです。
がん患者さんが、中央病院で手術など専門的な治療をおこなった後に、治療の計画に基づき、日々の診察(一部の検査含む)と薬の処方は地域のかかりつけ医で、節目の診察・検査を中央病院で行うという流れになります。
患者さんの情報は、関係する医療機関で共有しますので、同じ治療方針のもとで、患者さんは必要な治療を適切な医療機関においてスムーズに受けることができます。
がん対策基本法に基づく「がん対策推進計画」、厚生労働省の定めた「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針(平成20年3月1日厚生労働省健康局長通知)」において、地域がん診療連携拠点病院の指定要件として、我が国に多いがん(肝がん・乳がん・胃がん・大腸がん・肺がん)について、地域連携パスを整備することが求められています。
がん地域連携パスのメリット
地域連携パスを活用することにより、地域のかかりつけ医と中央病院の医師が協力して、患者さんの立場に立った安心かつ質の高い医療を提供する体制を構築することを目指しています。
患者さんにとって、以下のようなメリットがあります。
- ご自宅近くの医療機関を受診していただくことで、通院時間の短縮や通院費用の軽減、診察の待ち時間の短縮ができます。
- 複数の主治医のもとで診察を受けていただくことで、がん以外の病気や、すでにかかっている病気に対しても、身近に相談することができます。
- 治療計画や経過の把握がしやすくなります。
- 重複した検査・投薬を避けることができます。
がん地域連携パスを利用するには
がん地域連携パスは、患者さんの症状などからパスを活用する方がよいと考えた場合におすすめしています。(途中で変更・中断することもできますし、パスを利用しないこともできます。)
現在運用しているパス
- 乳がん地域連携パス
- 肺がん地域連携パス
- 肝がん地域連携パス
- 胃がん地域連携パス
- 大腸がん地域連携パス
医療機関の方へ
がん地域連携パスにより、当院と連携いただくためには、当院と連携先医療機関が同時に施設基準の届出を行う必要があります。
「がん治療連携指導料」の施設基準の届出には下記の1と2に加え、3のうち連携可能ながん種の連携パスを添付していただく必要があります。
必要なファイルをダウンロードしていただき、必要事項を記入の上、正副2部を中四国厚生局へ提出してください。
また、当院の施設基準の届出に必要なため、下記4の申出書を当院宛にFAXしていただきますようご協力お願いします。
※Excelファイルは記入をしていただく必要があるもの。
※PDFファイルはそのまま提出してください。
記
- 「特掲診療料の施設基準等に係る届出書」
- 様式13の3「がん治療連携指導料の施設基準に係る届出添付書類」
- 様式13の3に添付する「地域連携診療計画書」
【乳がん】
乳がん術後連携パス
【肺がん】
肺がん術後連携パス(ユーエフティー)
【肝がん】
肝がん術後連携パス
【胃がん】
胃がん術後連携パス(フォローアップ)
胃がん術後連携パス(ティーエスワン)
【大腸がん】
大腸がん術後連携パス - がん治療連携指導料の施設基準届出等に関する申出書
入退院支援・地域医療連携センター 0853-30-6500