クリニカルパス委員会の活動
当院では、患者さんが安心して治療を受けられるよう、クリニカルパス委員会を中心に、診療の標準化と医療の質の向上に取り組んでいます。約40名の多職種が参加し、クリニカルパスを「つくる」「使う」「評価する」「改善する」というサイクルを通じて、より良い医療につなげています。
クリニカルパスとは
クリニカルパスとは、検査や治療、手術などを受ける患者さんについて、入院から退院までの予定を時間の流れに沿って示した治療計画書です。いつ、どのような検査や治療を行うのか、退院までにどのような経過をたどるのかを、あらかじめ確認できるため、安心して入院生活を送るために役立ちます。
医療スタッフにとっても、治療やケアの予定を共有するための大切なツールです。職種間の連携を深め、チーム医療の推進と安全で質の高い医療の提供につなげています。
病気や検査によっては、クリニカルパスを作成していない場合があります。また、クリニカルパスがある場合でも、患者さんの状態によって標準的な予定と異なることがあるため、使用しない場合もあります。
多職種でつくるクリニカルパス
当院では、さまざまな疾患、検査、治療に対応する350種類のクリニカルパスを運用しています。クリニカルパスは医師や看護師だけで作成するものではありません。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション療法士、診療情報管理士などが、それぞれの専門性を持ち寄って作成し、診療内容や医療を取り巻く状況の変化に合わせて見直しています。

活用状況を評価し継続的に改善
作成したクリニカルパスを実際の診療で活用し、その適用状況や診療経過を分析して、内容の評価と見直しを行っています。クリニカルパスの適用率は年々上昇しています。

より多くの診療でクリニカルパスを活用することで、医療スタッフ間で治療やケアの予定を共有し、チーム医療の推進と診療の標準化につなげています。
「つくる」「使う」「評価する」「改善する」 このサイクルを大切にし、患者さんの状態や医療の変化に合わせて
内容を見直すことで、より安全で質の高い医療につなげています。

地域連携パス
地域連携パスとは、当院と地域の医療機関が治療計画や経過を共有し、連携して患者さんの治療を支える仕組みです。当院では、がん地域連携パスをはじめとする地域連携に取り組んでいます。
がん地域連携パスについてはこちら
今後の取り組み
これからも、多職種がそれぞれの専門性を生かして連携し、クリニカルパスの活用と改善を進めます。安全で質の高い医療を提供し、患者さんが安心して治療を受けられるよう取り組んでまいります。
過去の研修会
●2023年4月21日 クリニカルパス研修会
<事例発表>
「パス適用率向上への取り組みについて」
島根県立中央病院 診療情報管理士 昌子 実加
<特別講演>
「クリニカルパスで行うチーム医療の魅力と可能性」
日本クリニカルパス学会 理事長 若草第一病院 病院長 山中 英治 先生
<当日の講演資料>
·事例発表「パス適用率向上への取り組みについて」【PDF】
·特別講演「クリニカルパスで行うチーム医療の魅力と可能性」【PDF】