手術室業務

当院の手術室は3階に9部屋(ハイブリッド手術室が1部屋)、4階に3部屋の合計13部屋となり、年間手術件数は約4050件(2022年)です。
【臨床工学技士の業務内容】
臨床工学技士は1~2名が常駐しており、人工心肺業務、スコープオペレーター業務、医療機器管理、点検業務など様々な業務に従事し、医療機器のスペシャリストとして医療スタッフや患者さんが安心、安全に手術ができる環境を作っています。
●人工心肺業務
心臓血管外科手術では心臓の拍動や血流の流れが手術の妨げとなるため、一時的に心肺機能を止める必要があります。 人工心肺装置は手術の際に止めた、「心臓(酸素の入った血液を全身に送り出す)」 と「肺(血液中に酸素を取り入れる)」働きをして頭や全身、各臓器の保護を行う装置です。 私たち臨床工学技士は、心臓血管外科手術において人工心肺装置や関連機器の操作や管理を行っています。


心臓血管外科手術での人工心肺操作
●スコープオペレーター業務
内視鏡下手術は、小さな穴を数カ所開け体内に治療器具やカメラを挿入しモニター画面を見ながら術者が手術を行います。 スコープオペレーターはカメラ(硬性鏡)を操作し術野の視野を確保する事で術者の 眼 となる重要役割です。 私たち臨床工学技士は、2022年度より内視鏡下手術のスコープオペレーターとして、手術が円滑にできるようにサポートしています。 現在は、呼吸器外科手術でスコープオペレーターとして活躍しています。


内視鏡を用いた呼吸器外科の手術風景
●医療機器管理、点検業務
手術で使用する多種多様な医療機器の管理、定期点検を行うことで安全でより良い医療の提供に努めています。 また、脳神経外科、耳鼻咽喉科手術にて使用するナビゲーション装置などの高度医療機器の術前準備や操作、管理も行っています。


脳神経外科でのナビゲーション操作 麻酔器の点検