小児科・新生児科
小児科・新生児科
更新日 令和2年11月24日
診療科概要
当院小児科・新生児科は、地域の急性期型中核病院での小児診療として、
①救急医療を含む小児急性疾患全般への対応と
②総合周産期母子医療センターとしての新生児医療
の二つを柱に日夜努力しています。
小児科では急性疾患(感染症全般、喘息発作、痙攣重積など)中心に年間900例前後の入院があり、その半数以上は夜間や休日の救急受診からの入院例です。当院救命科と小児科が密に連携し、救急外来での初期対応から円滑に小児入院診療が実施できるよう心がけています。
新生児科は県内唯一の総合周産期母子医療センターの指定をうけ、文字通り島根県の新生児医療の中心として活動しています。年間約400名の入院があり、"すべての入院依頼を受け入れる"を基本方針とし、院内出生だけでなく、ドクターカーやドクターヘリで県内の新生児救急搬送を行い、年間30-40例の院外出生児を受け入れています。人工呼吸器7台やNasal-DPAP装置5台を常備する他、脳低温療法や一酸化窒素吸入療法にも対応する等、ほとんどの新生児内科診療が当院で完結可能です。
年間入院数

年間救急外来受診数とそこからの入院数

小児科入院の詳細

2018年度 新生児科入院詳細
●分娩数(22週以降) | 844例 |
●新生児病棟入院数 | 378例 |
●低出生体重児 | 128例 |
うち1000g未満 | 11例 |
1000~1499g | 19例 |
●多胎(すべて双胎) | 12組 |
●人工換気症例 | 28例 |
●院外出生 | 19例 |
うち当院医師添乗新生児搬送受け入れ | 11例 |
うちヘリ搬送 | 5例 |
●他院へ搬送 | 26例 |
島根大学小児外科へ手術目的 | 5例 |
産業医科大学眼科へ硝子体手術 | 2例 |
バックトランスファー | 19例 |
●死亡 5例
|
また専門的な医療が必要な小児の慢性疾患については、
内分泌(低身長、甲状腺疾患など)
腎臓(ネフローゼ、腎炎、膀胱尿管逆流など)
循環器(先天性心疾患や川崎病のフォローアップなど)
NICU退院後のフォローアップ外来を常勤医が担当しています。
神経(てんかん、発達遅滞、夜尿など)
糖尿病・肥満は、診療応援医による専門外来を開いています。
アレルギー・膠原病(喘息、食物アレルギー、若年性突発性関節炎など)、
血液(血友病、ITPなど)などの分野についても、専門医のいる施設と積極的に連携することで、幅広く小児疾患に対応しています。
さらに高度な先進医療を提供するため、県内外の専門施設へも積極的に紹介・搬送を実施しています。
(京都大学・岡山大学・島根大学・鳥取大学・産業医科大学・国立循環器病センター・大阪府立母子保健総合医療センター・兵庫県立こども病院・福岡市立こども病院など)
施設
小児病棟22床、新生児病棟24床(NICU6床)を備え、小児病棟には長期入院児支援のための院内学級(小・中学校)があります。また以下の学会施設認定をうけ、若手医師の研修・教育にも取り組んでいます。
- 日本小児科学会小児科専門医制度専門医研修施設
- 日本周産期・新生児医学会周産期専門医制度 新生児研修施設(基幹施設)
スタッフ紹介
小児科
役職 | 氏名 | 資格・その他 |
---|---|---|
新生児科部長 (小児科部長) |
加藤 文英 (かとう ふみひで) |
平成元年卒 日本小児科学会 小児科専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会周産期専門医(新生児)・指導医 NCPRインストラクター 臨床研修指導医 島根大学医学部臨床教授 |
小児科医長 | 平出 智裕 (ひらで ともひろ) |
平成18年卒 日本小児科学会 小児科専門医・指導医 臨床研修指導医 医学博士 島根大学医学部臨床講師 |
小池 大輔 (こいけ だいすけ) |
平成19年卒 日本小児科学会 小児科専門医 小児感染症認定医 臨床研修指導医 島根大学医学部臨床講師 |
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阿部 恭大 (あべ やすひろ) |
平成24年卒 日本小児科学会 小児科専門医 臨床研修指導医 緩和ケア研修会修了 |
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真玉 千紘 (またま ちひろ) |
平成29年卒 緩和ケア研修会修了 |
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佐藤 美愛 (さとう みちか) |
平成30年卒 緩和ケア研修会修了 |
新生児科
役職 | 氏名 | 資格・その他 |
---|---|---|
新生児科部長 | 加藤 文英 (かとう ふみひで) |
平成元年卒 日本小児科学会 小児科専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会周産期専門医(新生児)・暫定指導医 NCPRインストラクター 臨床研修指導医 島根大学医学部臨床教授 |