小児科

小児科

更新日 令和5年7月1日

診療科概要

当院小児科・新生児科は、地域の急性期型中核病院での小児診療として、
①救急医療を含む小児急性疾患全般への対応と
②総合周産期母子医療センターとしての新生児医療
の二つを柱に日夜努力しています。

小児科では急性疾患(感染症全般、喘息発作、痙攣重積など)中心に昨年は650例程度の入院があり、その半数以上は夜間や休日の救急受診からの入院例です。当院救命科と小児科が密に連携し、救急外来での初期対応から円滑に小児入院診療が実施できるよう心がけています。

新生児科は島根県地域周産期母子医療センターへ変更し、島根大学医学部附属病院と連携し島根県の新生児医療を行っています。年間約400名の入院があり、"すべての入院依頼を受け入れる"を基本方針とし、院内出生だけでなく、ドクターカーやドクターヘリで県内の新生児救急搬送を行い、年間30-40例の院外出生児を受け入れています。人工呼吸器7台やNasal-DPAP装置5台を常備する他、脳低温療法や一酸化窒素吸入療法にも対応する等、ほとんどの新生児内科診療が当院で完結可能です。

年間入院数

2020年度はコロナ禍による受診自粛、感染予防により、他の感染症の流行が極めて抑えられた結果、患者数が減少したものと推察しています。

年間救急外来受診数とそこからの入院数
小児科入院の詳細
2021年度 新生児科入院詳細
●分娩数(22週以降) 627例 
●新生児病棟入院数 349例 
●低出生体重児 80例 
 うち1000g未満 1例 
 1000~1499g 1例 
●多胎(すべて双胎) 11組 
●人工換気症例 3例 
●院外出生 10例 
 うち当院医師添乗新生児搬送受け入れ 3例 
 うちヘリ搬送 1例 
●他院へ搬送 7例 
 島根大学小児外科へ手術目的 2例 
 バックトランスファー 2例 
●死亡 なし

内分泌(低身長、甲状腺疾患など)
 腎臓(ネフローゼ、腎炎、膀胱尿管逆流など)
 循環器(川崎病のフォローアップなど)
 NICU退院後のフォローアップ外来を常勤医が担当しています。
 高度な専門性を必要とする循環器、神経(てんかん、発達など)は診療応援医師による専門外来を開いています。
 アレルギー(喘息、食物アレルギー)膠原病(若年性突発性関節炎など)、
 血液(血友病、ITPなど)などの分野についても、専門医が対応しています。

さらに高度な先進医療が必要な場合には、県内外の専門施設へも積極的に紹介・搬送を実施しています。
(京都大学・岡山大学・島根大学・鳥取大学・産業医科大学・国立循環器病センター・大阪府立母子保健総合医療センター・兵庫県立こども病院・福岡市立こども病院など)

施設

小児病棟22床、新生児病棟15床(NICU3床)を備え、小児病棟には長期入院児支援のための院内学級(小・中学校)があります。

在宅での医療的ケアを要する児を含め、短期入所を受け入れています。

また、以下の学会施設認定をうけ、若手医師の研修・教育にも取り組んでいます。

  • 日本小児科学会小児科専門医制度専門医研修施設
  • 日本周産期・新生児医学会周産期専門医制度 新生児研修施設(基幹施設)

スタッフ紹介

小児科
役職 氏名 資格・その他
母性小児診療部長
小児科部長
金井 理恵
(かない りえ)
昭和62年卒
島根医科大学医学博士(平成12年)
日本がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
日本リウマチ学会専門医
日本血液学会血液専門医
日本専門医機構小児科専門医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医
小児科医長 山田 健治
(やまだ けんじ)
平成14年卒
島根大学医学博士(平成28年)
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了
羽根田 泰宏
(はねだ やすひろ)
平成16年卒
山口大学医学博士(平成23年)
日本小児科学会小児科専門医
日本アレルギー学会専門医・暫定指導医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医
平出 智裕
(ひらで ともひろ)
平成18年卒
島根大学医学博士(平成28年)
日本小児科学会 小児科専門医・指導医
臨床研修指導医
小児感染症認定医
島根大学医学部臨床講師
緩和ケア研修会修了
秋好 瑞希
(あきよし みずき)
平成28年卒
日本小児科学会 小児科専門医
緩和ケア研修会修了
非常勤医師 安部 真理子
(あべ まりこ)
平成16年卒
島根大学医学博士(平成28年)
日本小児科学会 小児科専門医
診療科について
ご来院の皆さまへ

一般外来診療時間

  • 診療受付時間
    午前8:30~午前11:00
  • 診療時間
    午前9:00~

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