歯科口腔外科

歯科口腔外科

更新日 令和5年6月1日

診療科概要

歯科口腔外科での治療

1.一般歯科治療

  • むし歯、歯周病、入れ歯治療など

2.口腔外科的治療

  • 軟組織(口唇や口の中)、硬組織(歯、顎の骨)の外傷
  • 虫歯や歯周病を原因とする歯性感染症、口腔粘膜炎、ウィルス感染症などの炎症性疾患
  • 親知らずの抜歯、有病者の抜歯
  • 嚢胞や腫瘍:顎骨内に生じるものや口腔粘膜に生じるもの
  • 顎関節症:顎の痛みや噛み合わせの異常
  • 歯科インプラント治療
治療内容の特徴

院内紹介と外来紹介患者さんを対象としており、地域歯科医院だけでなく、診療所を含めた医科歯科連携を重視した診療を行っています。

そのため、当科では、いわゆる健常者の受診は少なく、心疾患、内分泌疾患、血液疾患、悪性腫瘍に対する化学療法中の患者さんといった全身的な基礎疾患を持つ有病者がほとんどです。そのため、全身的な評価も含め関連診療科と連絡を密に取り、抜歯等の外科的治療を行います。特に近年は、患者さんの精神的・身体的苦痛を軽減する目的に静脈内鎮静法を併用した外科手術に取り組んでいます。そのため、手術件数が増加していることもあり受診してから処置までに期間を要す場合があります(図1)。院外からの紹介患者さんは年間1000人程度で年々増加の傾向にあります(図2)

院内患者さんへは、入院中の栄養管理に重要となる「お口から食べること」を考慮し、一般歯科診療であるむし歯の治療や入れ歯の調整を含めた総合的な診療を行っています。

これは病院機能に応じた診療を行うための厚生労働省の政策である医療機関の機能分担(選定療養費の徴収もこの一環)に準拠した対応であり、受診される皆様にはご理解・ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。

3.周術期等口腔機能管理

中核病院である当病院の医科治療連携において、全身麻酔下での手術や悪性腫瘍に対する化学・放射線治療などの治療の前後に口腔内の環境を清潔に整えておくことは、治療を最後まで達成するために重要な因子であることが近年明らかとなっています。

当科でも2020年6月に新たに口腔ケア治療室を開設し、積極的に他診療科と連携を図り、治療前後の口腔内評価と必要に応じた治療を行うことで、年々患者さんの数は増加しています。患者さんの中には、かかりつけ歯科医院ですでに加療されている方もおられますので、その場合、かかりつけ歯科医院で継続加療を頂き、必要に応じて当科からは紹介状の作成といったかかりつけ歯科医院への情報提供を行うよう心がけています。

当科では、治療方針として「患者さんに十分な説明を行った上で治療方針を決定する」ことを担当する歯科医師、歯科衛生士ともに大切にしています。また、治療上必要な情報はスタッフ同士で共有し、患者さんへ安心・安全な治療が提供できるよう努めています。

【認定施設一覧】

  • 公益社団法人 日本口腔外科学会 研修施設
  • 一般社団法人 日本顎関節学会 研修施設
  • 公益社団法人 日本顎顔面インプラント学会 准研修施設

図1:年間手術件数の推移

図2:年間院外紹介患者数の推移

図3:年間周術期等口腔機能管理症例数の推移

スタッフ紹介

役職 氏名 資格・その他
皮膚感覚器診療部長 尾原 清司
(おばら せいじ)
昭和60年卒
島根大学医学博士(平成3年)
日本口腔外科学会専門医
日本口腔外科学会指導医
日本顎顔面インプラント学会指導医
日本顎関節学会 暫定指導医
歯科医師臨床研修指導歯科医
島根大学医学部臨床教授
日本口腔外科学会診療施設代議員
緩和ケア研修会修了
分かりやすい、丁寧な説明を心がけています。
歯科口腔外科
部長
狩野 正明
(かりの まさあき)
平成18年卒
島根大学医学博士(平成27年)
日本口腔外科学会専門医・指導医
日本口腔科学会認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
歯科医師臨床研修指導歯科医
島根大学医学部臨床講師
医師緩和ケア研修会修了
歯科口腔外科
医長
片山 暁恵
(かたやま あきえ)
平成13年卒
日本顎関節学会専門医
日本顎関節学会暫定指導医
日本口腔外科学会認定医
日本口腔ケア学会4級認定
歯科医師臨床研修指導歯科医
島根大学医学部臨床准教授
緩和ケア研修会修了
診療科について
ご来院の皆さまへ

一般外来診療時間

  • 診療受付時間
    午前8:30~午前11:00
  • 診療時間
    午前9:00~

各診療科の外来日は外来診療表を
ご確認ください。