精神神経科
精神神経科
更新日 令和6年4月1日
診療科概要
当科の特徴
当科は公立の有床総合病院精神科として長年地域での役割を果たすことに取り組んできました。その特徴は主に、精神科救急患者への対応、精神疾患と身体疾患を合併した方を身体科の医師と共同して診療することです。
近年、精神科領域における患者数の増加に伴い、精神科病院、精神科診療所、精神科福祉サービスにおける地域との連携をさらに充実させていくことが必要と考えています。
外来治療
精神疾患全般の診療に当たっています。受診年齢層は思春期から高齢者まで幅広くなっています。対象症例としては、近年増加している不安症状、うつ症状、認知症症状などを中心に、各種検査、心理テストも適宜行いながら、精神症状の評価・診断・治療にあたっています。現在、1日平均外来患者数は1日平均約40人です。初診患者は年間約400件です。
入院治療
病床は40床の開放病棟(個室8床)で医療設備、アメニティーは一般病棟と同等で、身体合併症治療にもある程度対応できるようにしています。
入院数は、年間約190件で、統合失調症、うつ病などの気分障害、そして適応障害や身体表現性障害を含むストレス関連障害、認知症に主として対応しています。また身体疾患を呈したものの、精神症状のため一般病棟で治療困難な方を受け入れ、心身双方からの加療も行っています。
また、当科ではコンサルテーション・リエゾン活動も活発に行い、年間約700件の他科からの診察依頼に応じています。具体的には、身体科に入院された高齢者や認知症を有する方のせん妄・不眠・不安などへの治療、精神疾患の既往があり身体科に入院となった方の精神症状のフォロー、自殺企図後の方の精神症状の評価や再企図防止への介入、妊産婦の心理的サポート、がん患者の心のケア等を行っています。
地域との連携
症状の回復と共に大切なことは生活全般におけるQOL(生活の質)の向上です。疾患により機能低下を来した場合、日常生活上の工夫に加え、より機能低下の重篤な方には精神科的リハビリを利用することが有用な場合があります。当科には独自のデイケア等の精神科福祉サービスはありませんが、精神保健福祉士の協力のもと、患者さんのニーズを把握し適切に援助できるように、院外のデイケア、地域生活支援センター、就労支援事業所などと連携に努めています。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 資格・その他 |
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精神神経科部長 |
森﨑 洋平 (もりさき ようへい) 注1 |
平成16年卒 日本精神神経学会 精神科専門医・指導医 日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医・指導医 精神保健指定医 緩和ケア研修会修了 精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会修了 |
精神神経科医長 | 金藤 素子 (かねとう もとこ) |
平成15年卒 日本精神神経学会 精神科専門医・指導医 日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医・指導医 精神保健指定医 緩和ケア研修会修了 |
太田 典子 (おおた のりこ) |
平成20年卒 日本精神神経学会 精神科専門医・指導医 精神保健指定医 緩和ケア研修会修了 |
注1:一部の日本語環境で表示できない文字があります。正しい表記は「森」です。