感染症科

感染症科

更新日 令和3年5月1日

診療科概要

感染症はウイルスや細菌・寄生虫などの病原微生物によっておこる疾患です。身近なところでは風邪にはじまり、肺炎や尿路感染などはよく遭遇する疾患ですし、一般にはなじみの薄い細菌によるものもあり対象は幅広いです。感染症科とは、「感染症」に関するすべての問題について、各診療科と協力して診療にあたる部門です。

医療の現場では、ここ数十年の間に専門分化が進み、内科も臓器別の専門分野に分かれて診療することが増えてきました。各科にわたって問題となる「感染症」についても各臓器別診療科がそれぞれ診療するのが主流でした。しかし、近年は耐性菌の問題や医療安全の観点からも感染症を治療するのみならず、感染制御の必要性が高まってきました。さらに新薬の開発や医学研究の進展に伴い、感染症治療や管理に専門的知識や経験が重要と考えられるようになり、病原体そのものの専門知識や、診断・治療に伴う専門性を提供する形で「感染症科」といった臓器別診療科と別の視点で診療する専門科が必要と考えられ、欧米などで発達してきました。

そういった流れの中で、島根県立中央病院でも感染制御・感染症の専門的診療が必要と考えられ、島根県内では初となる感染症科を開設するにいたり、2011年4月から稼動しています。診療部門としては、現在は入院患者を中心に各診療部門からの要請による感染症コンサルト業務や培養結果等による治療のアドバイスを行っています。外来診療は行っていませんが、あらゆる臓器にかかわることがあるため、当院のすべての科と横断的に連携しながらの診療となります。感染制御の面ではインフェクションコントロールチームをはじめとしたチームでラウンドなどを行っています。また、地域の病院と共同でラウンドなども行っています。教育の面では、2011年度より感染症専門医を取得できる研修施設となりました。島根県ではまだ、感染症を系統立てて学ぶ機会が少ない状況ですので、基礎的な講義なども行っています。当院の初期臨床研修・後期臨床研修共に充実した研修ができるようプログラム策定し、後期研修プログラムでは日本感染症学会感染症専門医を取得できるプログラムとなっています。

スタッフ紹介

役職 氏名 資格・その他
感染症科部長 中村 嗣
(なかむら つかさ)
昭和63年卒
京都大学医学博士(平成19年)
日本病院会 病院総合医
日本感染症学会 感染症専門医・指導医
ICD 制度協議会 インフェクションコントロールドクター
日本化学療法学会 抗菌化学療法指導医
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医・指導医
日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
日本エイズ学会 学会認定医
JMECC・ICLSインストラクター
日本医師会 認定産業医
緩和ケア研修会修了
診療科について
ご来院の皆さまへ

一般外来診療時間

  • 診療受付時間
    午前8:30~午前11:00
  • 診療時間
    午前9:00~

各診療科の外来日は外来診療表を
ご確認ください。