心臓血管外科

更新日 令和4年4月1日

診療科概要

当院は専門学会からの認定をうけた病院です

島根県立中央病院は、当科の診療対象となる、循環器疾患に関連する以下の認定をうけた病院です。

  • 心臓血管外科専門医認定修練施設
  • 外科専門医制度修練施設
  • 循環器専門医研修施設
  • 日本心臓血管外科手術データベース機構参加施設(成人・先天性)
  • 胸部及び腹部ステントグラフト実施施設
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施施設

治療の対象となる疾患と手術

  1. 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞):冠動脈バイパス手術、左室形成術など
  2. 心臓弁膜症:人工弁置換術、弁形成術、不整脈手術
  3. 胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤:人工血管置換術、ステントグラフト内挿術
  4. 先天性心疾患に対する手術:心房中隔欠損症、未熟児動脈管開存症など
  5. 末梢血管疾患(慢性動脈閉塞など):バイパス術、カテーテルによる血管形成術(ステント留置術)、血栓除去術
  6. 静脈疾患:下肢静脈瘤高周波血管内焼灼術、下肢静脈瘤切除術、深部静脈血栓症

手術成績
<2021年(1月~12月)の手術件数> NCD(National Clinical Database) 登録件数214件

手術成績1

手術成績は一般社団法人 National Clinical Database(以下、NCD)に全例登録しております。NCDは、様々な疾患・治療・手術に関する日本全国の医療情報を収集しているデータベースを運用する団体で、集められたデータは、「医療の質向上」を目的に医療水準の評価に役立てられています。 全国の施設から登録された莫大なデータから構築されたリスクモデルを用いて算出された心臓・胸部大動脈手術の予測死亡率と当科の実際の死亡率を比較(過去3年間)すると、島根県は全国有数の高齢化が進んだハイリスクが多い対象患者であるにも関わらず、心臓弁膜症手術、 胸部大動脈瘤手術、冠動脈バイパス手術のいずれも、全国平均の予測死亡率より極めて低い死亡率と主要合併症発症率であることが解析されました。

手術成績2




当科の特徴

質の高い医療を提供します。

  1. 低侵襲冠動脈バイパス術(心拍動下冠動脈バイパス術)
    1997年に山陰地方で初めて心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプCABG)を行い、以後、単独冠動脈バイパス手術のほとんどを心拍動下冠動脈バイパス術で行ってきましたが(図1)、最近は重症患者が増えたことより、血行動態が不安定な多枝バイパス患者には、安全性を重視して人工心肺下の冠動脈バイパス手術を行っています。また、急性心筋梗塞に伴う左室破裂や心筋梗塞後の左室瘤に対する左心室形成術も行っています。
  2. 心臓弁膜症の自己弁温存手術、メイズ手術、人工弁置換術:僧帽弁閉鎖不全症に対しては、全例、形成術を第一選択としています。また、高齢者の大動脈弁狭窄症が大幅に増加したため、生体弁の使用が多くなりました。心臓弁膜症手術では、希望に応じて術前の自己血貯血も行っています。
  3. 当院は、総合周産期母子医療センターを併設しているため、未熟児動脈管開存症や肺高血圧症に対する肺動脈絞扼術も行っています。
  4. 高齢化に伴い増加傾向にある胸部・腹部大動脈瘤に対し、2018年11月にハイブリッド手術室(図2)をフルに活用して、積極的にステントグラフト内挿術を行っています((図3、(図4)。2020年は胸部大動脈ステントグラフト内挿術19例,胸腹部大動脈ステントグラフト内挿術1例、腹部大動脈ステントグラフト内挿術35例を行いました。この方法は、従来の開胸・開腹による人工血管置換術に比べ、患者さんの負担が少ないので、80才後半から90才以上の超高齢者にも適応を広げることが可能となっています。また、感染巣での人工血管置換術では、リファンピシン浸漬人工血管を使用しています。
  5. 末梢動脈疾患では、低侵襲かつ短期間の入院で済むステント留置術を積極的に行い、良好な治療成績を挙げています。慢性閉塞動脈病変(CTO)に対しても、可能な限りステント治療を行っています。
  6. 下肢静脈瘤切除術、深部静脈血栓症の治療にも積極的に取り組んでおり、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術を導入しました。

救命救急医療に対応しています。

県立中央病院は第三次救命救急センター併設の基幹病院として、いつでも緊急手術に対応できる体制を整えています。

電子カルテシステムを活用したチーム医療を推進しています。

全国に先駆けて1999年に導入した電子カルテシステムを活用し、クリニカルパスを使用した治療計画に基づき、病院職員全てが参画するチーム医療を行っています。

また、循環器内科、新生児科、放射線科、救命救急科、集中治療科とも密接な連携をとりながら、患者さんに応じた最善の治療方針を決定しています。

左右内胸動脈と右胃大網動脈を用いた冠動脈3枝バイパス

図1:左右内胸動脈と右胃大網動脈を用いた冠動脈3枝バイパス

ハイブリッド手術室

図2:ハイブリッド手術室

胸部大動脈ステントグラフト内挿術 (術前)

図3:胸部大動脈ステントグラフト内挿術 (術前,術後)

胸部大動脈ステントグラフト内挿術 (術後)
腹大動脈ステントグラフト内挿術 (術前)

図4: 腹大動脈ステントグラフト内挿術 (術前,術後)

腹大動脈ステントグラフト内挿術 (術後)

スタッフ紹介

役職 氏名 資格・その他
医療技術局長
(統合運用・業務改善室長)
(広報室長補佐)
山内 正信
(やまうち まさのぶ)
昭和60年卒
島根大学医学部臨床教授
関西胸部外科学会評議員
日本血管外科学会中国四国地方会評議員
日本循環器学会中国支部評議員
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医・修練指導医
日本胸部外科学会 認定医・指導医
日本外科学会 認定医・外科専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会 胸部及び腹部大動脈ステントグラフト内挿術実施医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医・指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 内挿術実施医
緩和ケア研修会修了
心臓血管外科部長 上平 聡
(かみひら さとし)
昭和63年卒
島根大学医学部臨床教授
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医・修練指導医
日本胸部外科学会 認定医
日本外科学会 認定医・外科専門医
日本脈管学会 脈管専門医
日本血管外科学会 血管内治療医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会 胸部及び腹部大動脈ステントグラフト内挿術指導医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による指導医
浅大腿動脈ステントグラフト内挿術実施医
緩和ケア研修会修了
心臓血管外科医長 花田 智樹
(はなだ ともき)
平成3年卒
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医・修練指導医
日本胸部外科学会 認定医
日本外科学会 認定医・外科専門医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会 胸部大動脈ステントグラフト内挿術実施医及び腹部大動脈ステントグラフト内挿術指導医
緩和ケア研修会修了
金築 一摩
(かねつき かずま)
平成13年卒
日本外科学会 外科専門医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会 胸部及び腹部大動脈ステントグラフト内挿術指導医
緩和ケア研修会修了
診療科について
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一般外来診療時間

  • 診療受付時間
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  • 診療時間
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