呼吸器外科

呼吸器外科

更新日 令和4年4月1日

診療科概要

当科は呼吸器疾患の手術を行う専門外科です。年間120例ほどの手術を施行しています。扱う主な疾患は肺癌、自然気胸があり、その他、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、外傷、膿胸などです。

肺癌

肺癌は現在も急速に増加をしており、悪性新生物のなかで男女あわせての死亡数が1位となっています。このように死亡する事も多い肺癌ですが、検診で発見された早期症例では切除によりかなり高い確率で治癒します。腫瘍の大きさが3cm以下でリンパ節に転移のないIA期の肺癌では、80%以上の人が治癒するとされています。

これらの肺癌に対しては当院では積極的に胸腔鏡下肺葉切除術を施行しています。皮膚切開は5-6cmでビデオカメラを補助に使いながら、従来の手術と同じ範囲の切除を行います。

また、最近よく発見されるすりガラス状陰影の早期肺癌に対しては、切除する肺の大きさを従来の肺葉切除より小さくした区域切除を行い、リンパ節は従来の切除に準じて切除する積極的縮小手術も手がけています。

肺癌の切除では、化学療法などで術前治療をした一部の症例を除き、クリニカルパスに準じて入院治療の標準化を勧めており、ほとんどの方は術後約1週間から10日で退院できます。

肺癌手術後30日以内の死亡は約0.3%と全国平均より低値で安全な手術を心がけています。

肺癌術後はIA期を除いて、それ以上進行したIB期、II期A、B期、IIIA期の完全切除例には術後抗がん剤治療をすることにより、数%-10%の予後改善効果があるとされていますので、術後抗がん剤治療をお勧めしています。

治療の方法については副作用等の説明をした後、患者さんの希望をできる限り受け入れられるように努力しています。

術後の治療期間も抗癌剤の種類によりますが、できれば外来で治療ができるようにしています。

術前IIB期、IIIA期の進行した肺癌に対しては抗癌剤、放射線治療などを組み合わせて、腫瘍の縮小、ステージダウンを狙って術前治療を施行した後、切除する方法も行っており、患者さんの切除に対する希望があれば、できる限りの努力をして、よりよい切除をできるようにしています。

自然気胸

肺に穴が開いて空気漏れを起こす病気です。

肺表面にできたブラという風船が破れる特発性自然気胸は、若年者の長身でやせ型の男性に多く発症します。近年、女性も身長が高くなってきており、女性の症例も増えている印象があります。それ以外にもともとの慢性の肺疾患に引き続き起こってくる続発性自然気胸があります。これらは喫煙者の高齢男性に多く見られます。

自然気胸に対しては胸腔鏡下の肺切除をお勧めしていますが、術後に再発することがあるため、ブラの処理後の胸膜補強(吸収性シート)など、できるだけ再発率を少なくするように努力しています。高齢者の続発性自然気胸の場合は、できるだけ胸腔鏡で侵襲を少なくするようにはしていますが、元々の肺疾患による肺の脆弱性により、胸腔鏡のみでは処理しきれず開胸手術となる場合もあります。

当科ではできるだけ患者さんの意見を聞き、治療効果、治療のメリット、デメリットなどの説明を患者さんにした後に、患者さんと治療法を相談して治療を勧めるようにしています。

スタッフ紹介

役職 氏名 資格・その他
病院長 小阪 真二
(こさか しんじ)
昭和61年卒
日本外科学会 認定医・外科専門医・指導医
呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会)(特日本胸部外科学会)呼吸器外科専門医
日本胸部外科学会 認定医・指導医
日本呼吸器外科学会 指導医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医・暫定教育医
緩和ケア研修会修了
副院長
(臨床教育・研修支援センター長)
磯和 理貴
(いそわ のりたか)
昭和62年卒
日本外科学会 外科専門医
日本呼吸器外科学会 指導医
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
日本胸部外科学会 指導医
日本医療メディエーター協会 認定医療メディエーター
緩和ケア研修会修了
呼吸器外科部長 阪本 仁
(さかもと じん)
平成12年卒
日本外科学会 認定医・外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会)(日本胸部外科学会)
呼吸器外科専門医
緩和ケア研修会修了
呼吸器外科医長 五明田 匡
(ごみょうだ ただし)
平成26年卒
緩和ケア研修会修了
診療科について
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一般外来診療時間

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  • 診療時間
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