病理診断科
病理診断科
更新日 令和7年4月1日
診療科概要
肉眼及び顕微鏡を使って行われる「病理診断」は患者さんへの適切な治療のために最終診断として重要な役割を果たします。病理診断は主に以下のものが挙げられます。
細胞診断
肺癌や膀胱癌では痰や尿を、子宮がん健診では子宮頸部から擦り取った細胞を、乳癌ではしこりに細い針を刺して吸引し、とれた細胞の中に癌細胞があるかどうかを調べます。当科では、年間約4400件の細胞診断を行っています。
生検組織診断
胃・大腸や肺の内視鏡、皮膚のできものから切り取った組織をもとに、良性か悪性か、どんな腫瘍か炎症かなどを調べます。
手術で摘出された臓器・組織の診断
摘出された臓器・組織について病変の部位、大きさ、性状、広がりを調べます。癌の場合、悪性度(タチのわるさ)や転移の有無などを調べます。当科では、上記生検を併せて、年間約5000件の組織診断を行っています。
病理解剖
治療の甲斐なく病死された患者さんについて、ご遺族の承諾のもとにご遺体の解剖を行います。生前の診断は正しかったのか、病気はどのくらい進行していたのか、適切な治療がなされていたのか、治療の効果はどのくらいあったのか、死因は何かなどを診断します。当科では、年間約10件の解剖を行い、定期的にCPC(臨床病理検討会)を開催しています。
当院では島根大学医学部病理診断科医師のサポートのもと、より良い医療の提供のために努めてまいります。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 資格・その他 |
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病理診断科部長 | 大沼 秀行 (おおぬま ひでゆき) |
1999年卒 日本病理学会 病理専門医・病理専門研修指導医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医 解剖資格医 緩和ケア研修会修了 |
病理診断科常勤医師 | 長﨑 真琴 (ながさき まこと) |
1982年卒 医学博士 日本病理学会 病理専門医 病理専門医研修指導医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・解剖資格医・教育研修指導医 緩和ケア研修会修了 |