ドクターヘリとは

救命救急医療を必要とする患者さんのもとへ、

  1. 救急医療の専門医及び看護師を速やかに派遣して一刻も早い初期治療を開始し
  2. 救命処置を行いつつ現場等から医療機関へ迅速に患者さんを搬送することができる「救急医療専用ヘリコプター」です。

迅速な搬送だけが目的ではなく、専門の医師や看護師を患者さんのもとに送り届けることもドクターヘリの大事な役割です。

出動時には、操縦士・整備士が各1名、訓練を積んだフライトドクター1名(または2名)、フライトナース1名(または2名)が搭乗し、要請から3分~5分以内に基地病院である島根県立中央病院を離陸します。機内には救命救急に必要な医療機器や医薬品が常備され、患者さんの容態にあわせて出動時点から救命処置の準備を整え現場に直行します。

ドクターヘリが出動する時

  • 生命の危険が切迫しているか、その可能性が疑われるとき
  • 重症患者であって搬送に長時間を要することが予想されるとき
  • 重症熱傷・多発外傷・四肢切断等、特殊救急疾患の患者で搬送時間の短縮を特に図るとき
  • 救急現場で緊急診断処置に医師を必要とするとき

119番通報を受けた消防機関、または救急現場の救急隊が、医師による早期治療が必要と判断した場合に、島根県立中央病院内にあるドクターヘリの運航管理室へ要請が入ります。また、各地域における救急医療機関が、そこに収容した救急患者を高次の救急医療機関に緊急搬送する必要があると判断した場合にも要請を受け出動します。

島根県ドクターヘリは、2011年6月13日に運航を開始しました。基地病院である島根県立中央病院から島根県全域にわたり概ね40分以内で到達することができ、島根県のどこにいても救急科専門医の治療を受けることができます。
島根県には隠岐の島があり、島根県ドクターヘリは数多くの本土への転院搬送を行っており、離島の医療を支える上でも重要な役割を果たしています。
脳卒中などの脳血管疾患・急性心筋梗塞などの心疾患・外傷など、高度救命救急センターで診療が行われるこれらの傷病は、早期に治療介入を行うことで救命率の向上および後遺症の軽減が期待できます。

 

島根県ドクターヘリの運航実績(島根県医療政策課へリンク)