Q&A

ドクターヘリについて

Q1
ドクターヘリの目的、メリットは?
A
ドクターヘリを用いる最大の利点は、救命救急医療を必要とする患者さんのもとへ救急医療の専門医及び看護師を素早く送り届け、すぐさま救命処置を開始し、適切な医療機関への迅速な搬送が可能になることです。
患者さんを速やかに病院へ搬送できることもメリットの一つですが、専門の医療者を現場へ速やかに送り込むことこそが最大の目的です。一分一秒を争う緊急患者の適切な治療がいち早く行われることにより、救命率の向上や後遺症の軽減に大きな効果が期待されます。
Q2
ドクターヘリの運航時間は?
A
原則、午前8時30分から午後5時15分(季節による日没時間を考慮して終了時間は変動します)、365日毎日運航します。
ただし、霧や雪、強風などの悪天候の場合は運航できません。
Q3
ドクターヘリの要請はだれでもできるのですか?
A
一般の方が直接要請することはできません。
119番通報を受けた消防機関、あるいは搬送にドクターヘリが必要であると判断した医療機関が消防を通じて出動要請をします。
Q4
ドクターヘリには患者さんは何人乗れるのですか?
A
物理的には2人まで可能ですが、機内での状態変化に対応するため基本的には1人としています。
Q5
ドクターヘリには患者の家族が同乗することは可能ですか?
A
ご家族の同乗はできる場合とできない場合があります。
医師の判断で、必要な場合は付添いの方は1名まで同乗できます。
Q6
ドクターヘリを利用した場合、費用はかかりますか?
A
ドクターヘリ自体の費用はかかりませんが、ドクターヘリ医療チームが救急現場や機内で行った医療行為に対する医療費については、医療保険制度に基づき患者さんの自己負担分が請求されます。
Q7
ドクターヘリはどこに着陸するのですか?どこにでも離着陸できるのですか?
A
ドクターヘリは、原則として、あらかじめ設定した離着陸場(公園、運動場、学校の校庭等)に消防機関の誘導により着陸します。離着陸場は、航空法等関係法規に定められた、ドクターヘリ離着陸に必要なスペースとその周囲の空間が必要です。島根県では、現在約400箇所の臨時離着陸場が設定されています。
Q8
ドクターヘリが着陸する時の注意点は何ですか?
A
ドクターヘリが近くに着陸する場合は、消防の指示に従って速やかに退避してください。また、着陸後は救命治療を行いますので、指示なく近寄らないようにお願いします。離着陸の際はヘリの風圧や騒音が発生します。吹き飛ばされやすいものは室内にしまって、窓を閉めてください。
Q9
搬送中に揺れたりはしないのでしょうか?
A
揺れはありますが、その揺れの程度は救急車に比べて非常に少ないです。
なお、揺れの大きさは飛行中の天候に左右されます。
Q10
ドクターヘリにはどのような医療機器が搭載してあるのですか?
A
モニター、機内酸素ボンベ、携帯酸素ボンベ、超音波診断装置、パルスオキシメータ、シリンジポンプ、除細動器、吸引器、人工呼吸器などを搭載しています。要請内容に応じて特殊な医療機器を基地病院から持参することがあります。
Q11
ドクターヘリが離発着する際の騒音はどの程度でしょうか?
A
島根県ドクターヘリが使用しているBK117C-2の機外騒音は
離陸時:88dB、
着陸時:91dB、
上空通過時:87dBです。
※騒音の大きさの目安としては、80~90dBは騒々しい工事の中、90~100dBは電車通過時のガード下。
Q12
ドクターヘリはどのくらいの速さで飛ぶのですか?
A
どのくらい荷物や人が乗っているかにもよりますが、ドクターヘリとしての装備で飛ぶ場合は、時速約200kmの速度で飛びます。
基地病院から50kmの地点には約15分で到着します。状況によっては消防の救急隊よりも先に現場に到着することもあります。
Q13
ドクターヘリはどのくらい続けて飛べますか?
A
1回の給油でだいたい300km飛行可能です。
Q14
ドクターヘリはどんな時に飛べないのですか?
A
天候が悪くても、見通しがよければ飛べます。
ただし突風が吹く時や、台風のように風の強い時は飛べません。雲や雨雪などで見通しがきかない時も飛べません。
また、日没を過ぎると飛ばないように決まっています。
Q15
ドクターヘリで搬送される医療機関はどこですか?
A
搬送受入病院は、島根県内19病院、県外13病院です。
搬送先医療機関