形成外科
診療科概要
形成外科は主に機能、形態の再建を担当しています。個人の価値観が多様化し、日常生活の質を求められる現在、機能、形態をできるだけ正常にすることが広く望まれるようになってきております。特に外傷、先天奇形、腫瘍により機能、形態が損なわれることが多いため、この3つの病態を中心に当科の対象疾患は年々増加しております。
形成外科学会分類による診療分野
- 熱傷
- 顔面外傷
- 口唇口蓋裂
- 手の外傷、先天奇形
- その他の先天奇形
- 良性腫瘍
- 悪性腫瘍とその再建
- 瘢痕、瘢痕拘縮
- 潰瘍、褥瘡
- 美容
- その他
対象疾患
- 顔面外傷(骨折を含む)
- 手の外傷(切断指を含む)、変形、機能障害
- 熱傷
- 瘢痕(きずあと)、ケロイド
- 皮膚、皮下、軟部組織腫瘍(ほくろ、あざなどの良性腫瘍から悪性腫瘍まで)
- 難治性潰瘍(糖尿病などに伴う足、足趾の潰瘍)
- 褥瘡(とこずれ)
- 唇裂口蓋裂、小耳症、多指症といった顔面奇形や手足の奇形
- 眼検下垂、眼球摘出後の変形、乳癌術後の乳房再建、など。
疾患別説明
1.手、足の先天異常、外傷
マイクロサージャリーを用い初期治療、再建が可能です。
症例 : 左中、環指指尖部切断
中指は動脈1本、静脈1本吻合。環指はcomposite graft施行。術1年の経過で爪の変形も少なく使用に全く支障がない。
手、足の先天奇形においては通常1才から1才6ヶ月で治療を開始します。しかし、成長と共に追加の治療が必要になる事もあります。基本的には就学前迄に治療が完了するように治療を行っております。
症例 : 左母指多指症
1歳で形成術を施行。現在の所、二次的な変形は認められず、日常よく使用している。
2.悪性腫瘍およびそれに関連する再建
皮膚癌、乳癌切除後乳房再建などを行っています。
症例 : 左踵部悪性黒色腫
切除と共に内側足底皮弁により同時再建を行った。
皮弁採取部には植皮を施行。術後1年6ヶ月で腫瘍の再発はなく経過を観察中。
一般の方に配慮して画像を荒くしています
症例 : 乳房切除後施行後変形
広背筋皮弁による乳房形成、さらに6ヶ月後乳輪乳頭形成術施行。
3.瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド
外傷、熱傷後の瘢痕、瘢痕拘縮に対しては基本的に3〜6ヶ月は保存的治療を行っております。その後拘縮(つっぱり)や目立つ瘢痕が残ってしまった際は手術が必要になる場合があります。
症例 : 上口唇皮膚欠損による肥厚性瘢痕
瘢痕を切除し、鼻唇溝より皮弁を挙上、被覆した。
一般の方に配慮して画像を荒くしています
4.褥瘡、難治性潰瘍
特に難治性の趾、足の潰瘍には様々な基礎疾患が予想されます。他科と協力し、治療を行っています。
症例 : 脊椎損傷による知覚障害および閉塞性動脈硬化症を合併し、数時間の圧迫により潰瘍を生じ、右第4,5中足骨露出。
遊離前外側大腿皮弁にて被覆。術後2年で潰瘍の再発なし。
スタッフ紹介
| 役職 | 氏名 | 資格・その他 |
|---|---|---|
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形成外科部長 |
片岡 和哉 |
平成2年卒 日本形成外科学会認定専門医 |
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形成外科医長 |
貝田 亘 |
平成12年卒 |
形成外科医員 |
井上 真一 |
平成19年卒 |

